2007年11月14日

ツールド沖縄を終えて(レースレポート)

<参戦レース:市民女子50km>
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レース当日
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晴れ渡る空。風は強い。
「晴れ渡る」とは言っても起床する時は真っ暗である。
4時45分起床。着替えと食事を済ませる。
宿泊先から名護の会場までは車で20分走る。
私達の宿泊先はリゾートホテル。その規模の大きさと「パック旅行」はボーイまで居て 至れり尽くせりである。
建物内は南国を思わせる装飾。見上げると吹き抜けになっている。
屋内プールに屋外プール。ジムや大浴場。海沿いに面したチャペルまである。夢のようだ。
「ホントにレースに来たのだろうか?」なんて思っちゃうくらいだ。

夜明けと共に、会場でのバイクセッティング。
短い時間ではあるがきちんとアップも怠らず。ミノール氏と走る。
レーススタートまでの時間ってホントあっという間だ。
「気づくと自分の出番」といっても過言ではない・・・。
私より前にスタートする「男性国際の部。200q。50q。シニアの部。」
200qには今年もミノールさんが参戦。それから他の知り合いもたくさん出ている。
『200qは極限られた人しか完走も出来ない』
走りこんでいたって、上位のレベルの中でも厳しいそんなレースなのだ。だからこそ 憧れの200qでもあるのだろう。
 そして200qという距離を達成すべく 色々な人たちが色々な想いで この1年間、この200qに向けて頑張る。
たとえ完走出来なくたって、200qにチャレンジする心意気は 本当に凄いことだと思う。

市民女子スタートは、7時10分スタートだった気がする。
女性は100人ちかい選手がスタートする。
=== こんな大人数のレースがどこにあるだろうか?===
女性だけで、これだけの規模を要する、そんなロードレースは沖縄だけなんじゃないでしょうか。


スタート位置、私は2列目くらいを取る。
集団の前半部分に位置取りを取ろうと思ったからだ。
同じチームメイトは私にはいない。
一緒に練習してきた仲間もそこにはいない。
でも そんな女性は大勢いる。
大半がチームに女性は1人、2人という存在も少なくない。
プロのレースと市民レースは勝手が少し違う。
だけど、スタートにたって同じ気持ちでスタートするのには変わらない。どんな計画でここまできたのであろうと、同じスタートにたてば皆がライバルだ。

  ****

スタート直後、前半をキープして走る。
ところとっぱしで先頭を引く。、
うまくローテーションってかんじではない。
時には下がり、でも下がりすぎず、うまく外へそれる。

2年前に完走した 沖縄50KMのコースをすっかり忘れてしまった・・・。
一体 沖縄のコースどこが山場だっけ? なんておもっちゃったり、
{え?こんなところに上りあるんだ?}なんて思ったり・・・・
なんとなく うる覚えなコースを、なんとなく走ってしまったので、距離の計算が出来ていなかった。
すでに失敗点1である。
この前も書いたが、女性100人の集団はあまり動きがない。
後方でかたまれば、いくらでもそのままいけるわけだ。
だけど 今回それは私はやらなかった。
うまく出られるときは出て、でも出てもなかなか循環しない。
 自分の中ではきちんと緩めてはしっていたつもりだった。
しかし 現実的に足自体は・・・ 疲れていたのだ。
自分の意識外のところで。
  大丈夫だとおもっていたのに・・・。
レース中はすごく心拍が高いのに、それすら「辛いと感じない」
それが、また大きな落とし穴だった。
・・・不思議だ。きついと思わない。・・・ 
オーバーペースに気づかなかった。。失敗点2である。
レース後半に突入し、何キロ地点だかはわからないのだが、悲しくも足がつってしまう。
そのとき前半 前にいすぎたことを悔やむ。
悔しい。なんとしてでもペダルを回したい。何をやってるんだろう。 そんな気持ちがグルグル。
足をたたいてみたり、あえてペダリングをかかとを落としながら走ってみたり、ごまかして走るしかないのだ。
ホントにつってしまったら最後。 集団から切れる・・・。絶対それだけは駄目だ。
ここまできて。。悔しい。
そんなタイミングで、長めの上りのところで 駆け引きが入ってしまった。
そう。。 悲しくも集団から切れた。。
積極的が裏目に出てしまったのか。

しばらく走っていると、一人じゃないことに気づいた。
オーベストのAさんが後ろから追いついてきて声をかけてくれた。
とても気さくな方で私個人的には 「選手としても人としても好きな方」です。
お互い一緒に走っていた。
心の中で「一緒にゴールまで協力して走りたいな」って気持ちになった。
しかし もっと気づくと、人が多くなっており第二集団が形成されていた。
よく覚えていないが、同じ面子のみが なんとかまわして第二集団で走ることになる。
スタートにつけば皆がライバルだけど ひとつ目的が代われば協力する仲間 そんな気がする。
どうやって この10人満たない集団でゴールまで走るか。
私の想いはそれだけだった。


走っていて 意外とゴールまでの距離があったことに驚いた。
15KM、いや20q?あっったようだ。
随分はやくに私は切れたのだな。。 そう思った。
海沿いに出て、街中にはいり、最後のゴールのストレート。
みんな牽制モードで、最後のスプリントになった。
順位はわからないが、十分よくやった。そう思う。
ゴール直後 ある女性と「ありがとうございました」って声をかけてくれて 握手した。
彼女もまた懸命にはしっていた そんな一人だった。
協力して走りきった気持ちが 達成感につながったのかもしれない。
不思議。
積極的に走れた分、失敗もしたけど、嬉しさもあった。だけど悔しさもある。
ロードレースって不思議だ。
もっと走れるようになったら、モット面白いのかも。そう 思った瞬間だった。
第一回目に完走したの時とは、大きく成績は下がったけど楽しかった。

無言の協力がレースの中には存在することが今回はじめてわかった気がする。

ありがとうございました。
年にたった一回の沖縄でのチャンス。
楽しかったです。

80kmトロフィー.JPG

この写真は、80km優勝者I畑さんの優勝トロフィー。
めっちゃ 馬鹿でかいんです。カッコいい。
I畑さんは、二度目の優勝者です。
(昔、雑誌の特集にも出ていた方です)
本物の強さをもっていて、かといって、自慢気なところも無くて、凄い方だと思います。(見た目はクールで ちょっと声かけにくいですが 会場で会うとよくお話させていただきます)
レース後のパーティでトロフィーを「なでなで」触らせてもらったので、絶対来シーズンはもっともっと良いことがありそうです。 わーい(嬉しい顔)


☆200km完走のミノール氏レポートはこちら”☆


posted by ゆこぱんだ at 13:23| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | ロードレース  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レースお疲れ様でした!
色々な強力があってレースが成り立つね。
決して1人じゃない。
今回また色々勉強になることがあったのね。
沖縄は癒されるよねー。
同じ沖縄でも本島と離島は別物だと私も思う。
是非離島にも足を踏み入れてほしいなーって。
久米島も宮古も素敵だったねー。

またゆっくりご飯行きましょう。
Posted by 珍 at 2007年11月14日 18:37



トロフィーにうつったゆこぱん かわゆい☆

来年のまたこのレースが、ドキドキだし
今年課題とした所をまた試すチャンスですね。
(1回でスルーするより、クリアできなかったとこ
 できると嬉しいですよね。)


ミノさまのレポ読みにいったら

『眠いので明日にします』 ですって。

(笑)


お疲れですね。
完走するのだってキビシイ200キロ。
どんなレポか楽しみ〜


Posted by 酉コ at 2007年11月14日 18:54
ゆっこさん、おきなわお疲れさまでした!
今年は落車がなくてよかったですね。
来年の月曜日の“観光”はぜひやんばるへ。
山好きなゆっこさんに普久川ダムをアタックして頂きたいです。

今年はほとんどレースに出ず、夏のPBPでリタイヤしたにもかかわらず気持ちが切れてしまいました…
来年はイチから出直しです。(^^ゞ
momokoさんも一年でとっても強くなられてますね。
私もがんばります。またレース会場でお会いした時にはよろしくお願いします!
Posted by eiry at 2007年11月14日 22:34
★チンサンヘ
ロードレースが以前よりすきになれた気がします。なんか、「誰がひくだ、ひかないだ」とか、あーだこーだ、そういうのよく耳にしていたりして、結構ロードってストイックな競技だなーって 去年のときおもっていたんです。
でも、今回は、なんか 面白さ、集団の駆け引きとか、協力していく姿とか、いろいろ面白みが見出せたかな。それに、たくさんの知り合いも増えてきて励みになっている気がします。
 んーやっぱ 沖縄県は「離島」に限るよ(爆)あの良さは、行ったものにしかわからん(笑)

★酉さんへ
ロードレースの代表格だけあって、なんだかんだいっても 緊張します沖縄。
そうそう、私、自分のペースで地道にいくしかないんです。
きっと何倍も時間がかかっちゃうのかもしれない。一気に能力アップする人って そりゃもういろんなところで、身近であるもの。
あんまり意識しすぎると、危険だとおもうので、
、そんなときは自分は自分なんだ!って そういう勢いも大事ですよ〜。絶対。
酉さんの言うとおり、克服する部分が多い分、すごく1つ1つの小さな感動が見つけられるって私も思います。

私も ミノールさんのレポがアップされるのが待ち遠しいです(笑)

★Eiryさん
沖縄でまた会えてうれしかったです。
気さくに声をかけてもらって、Eiryさんの今年成し遂げた、フランスのブルベ。
すごいとしか 言いようがありません。
こんな大きなことをこなしたんだもの。私だって、ほっと気が緩んじゃいます。
私、ブルベ興味があって、Eiryさんの話をもっともっと聞いてみたいな。って 名残惜しかったです。
もっとぜひ、聞かせてください。

新鮮で、自転車って「いろんな好きな形」があるんだなぁ。ってつくづく思っちゃいます。
レースもそうだけど、もっと自然に自転車と接したいのも 本音です。
争うだけが自転車ではないですものね。

お互いがんばっていきましょう!!



Posted by ゆこぱん at 2007年11月14日 23:07
ゆっこさん、おはようございます。
今年は年明けからブルベ三昧。
静岡200、千葉200、300、400、600、神奈川600kmと走って
PBPの1200kmに挑戦したのですが、天候も悪かったせいもあり800kmでリタイア。
4年後の再起を誓っています。(^^ゞ

チームでブルベを走っている人が多くて始めたんですが、ブルベとレースはまったく違う世界です。
自転車ってホントに色々な楽しみ方がありますね。
(私はレースも大好きです)
ご存知だと思いますが日本のブルベはオダックス・ジャパンが取りまとめていて各地域ごとに開催されています。
http://www.audax-japan.org/

わからないことあったらメール下さいね。
私でわかることがあればお知らせしまーす。
Posted by eiry at 2007年11月21日 07:02
メールアドレス、書き込みしたつもりなんですが見られますか?
東京エンデューロもがんばってくださいね!
Posted by eiry at 2007年11月21日 07:07
>>全く違う世界<<

全くなんだぁー。どんな世界なんだろう?
しかし凄いナァ。。。私一日に200kmすら一度も走ったこと無い・・・。 いや、一度佐渡トラで走ってるが、、あれでも190kmか・・・。 アドベンチャーレースに近いのかなぁ? とか色々考えちゃいます(笑)

ほんと自転車って 色々ですね。
トラの自転車、ロードの自転車 MTBの自転車、それだけみてたってカラーが違うっていうのが(個人的な)感想。
 「レース漬けで疲れた人」なんてむしろ ちょっと違う乗り方してみると リフレッシュされていいんじゃないかなー なんて思います(笑)

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ありがとうございます!
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Posted by ゆこぱん at 2007年11月21日 10:27
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